Sarah Wigglesworth and Jeremy Till講演会レポート


昨日18:00より精華大学内風光館3Fフォーラムにてイギリスの建築思想家であり、教育者であるJeremy Till氏と、イギリスの建築家Sarah Wiggles Wigglesworthによる講演会が行われました。
4作品を4つのキーワード( Context, Scale, Materials, Ecology)によってまとめられ、とても明快でした。Sandal Magna Primary Schoolにある部屋の設備の一部が天井全体に丸見えになるようデザインされていたのですが、それはこどもたちにイメージを膨らませるようデザインされているそうです。自然からとりいれたものを建築へ、そしてその場所を利用する人までの過程をデザインしているように思いました。すべてのものがとても自然につながっていました。
Scaleについての話のとき、それぞれの4つの作品のなかで大きい建物のなかに、一人だけしか収まらない空間を設けていたり、ひとつひとつの空間に物語を創造しているように感じました。
またEcologyの話のときには通常の壁より分厚い45センチある壁を葦を使って施工したそうです。
虫や蜘蛛のための場所を屋根に作ったつもりだとも話していて、いろんなところに絵本のようなストーリーが隠されているようで面白かったです。
Sarahさんは設計のすべての過程をハンドドローイングで行うそうです。主な建築作品はすべてRIBA national awardを受賞しているその原点は細かいところまで丁寧に考える設計の仕方にあるのかもしれません。

[urata]